当院に来られた方からこんな質問をいただくことがあります。
「整体効果をあげるケア方法ってありますか?」
「自宅でできるおすすめのストレッチってありますか?」
こんな時はこのようにお答えします。
「時折体を動かしたり、軽い運動をしてください。」
とお答えします。
私としてはこのような質問をいただくと嬉しい気持ちになります。
なぜなら自分のお体の不調に対して真剣に向き合おうと考え出す時にこのような質問が浮かんでくるからです。とても素晴らしい質問です。治療家としてとても嬉しく思いますので、私も真剣になってお話を聞かせていただいています。
さらにどうしてなのかお聞きしたい方もいらっしゃると思いますので、富永整骨院代表の富永隼人が治療家としての目線で解説しますね。
痛みは私たちを守ってくれている
痛みとは、身体がダメージを受けていることを知らせるための防衛反応であり、身体を守っているのです。身体の症状は本来寝れば治るはずですが、寝ても治らなくなってくることがあります。身体には中心があり、中心に戻せる範囲の歪みであったら問題ありません。
しかし、身体の中心から逸脱してしまっていると寝ても治りません。その場合、寝れば治る状況を作らなければなりません。ご自身が知っているセルフケアで改善すれば問題ありませんが、そうでない場合も多くあります。そこで、私たち治療家が必要になってきます。
最適な治療頻度
施術頻度の方針として大事なことは、痛みがある状態に戻りきる前に施術をすることです。
繰り返し治療をすることで寝ても治る状態、つまり痛みの出にくい状態へと持っていきます。1回の施術で痛みの原因が取り除かれる場合もありますが、痛みの経過年数が長いほどこのような考え方が必要になっていきます。整体の効果を持続させるため、治療開始の直後は、痛みのある状態へ戻る前に治療をすることをお勧めします。
なぜなら、慢性的な状態が長いと「痛みのある状態が正常」だと脳が認識しており、身体が中心になるように治療を行なっても痛みのある状態へと戻りやすくなります。
痛みのない本来の身体が正常だと認識するまで繰り返し治療を行うことで、次第に整体の効果を持続する事ができ、寝れば治る状況を作ることが出来ます。
そもそも痛みはなぜ出て、なぜ戻るのでしょうか?
それは、姿勢が関係します。身体には常に重力が加わり姿勢によって筋活動が異なっていきます。特に筋活動が高いデスクワークでの猫背や前傾姿勢での保持を続けていると、筋肉の緊張が高くなり固まってしまいます。また、習慣動作も関わってきます。デスクワークでパソコンを毎日触っていたり、足を組む癖があったり、歩きっぱなしで筋肉の使いすぎでも同じようなことが言えます。その場合、仮に施術で調整をしても同姿勢や習慣動作で筋肉を使い過ぎると、筋、骨格は固まってしまい元に戻ってしまいます。これが、戻るという状態です。
自分でのケア方法で整体の効果は持続するのか?
結論から言うと、持続していきます。しかし、痛みの経過年数によって変化していきます。
慢性的な状態が長いと自分でセルフケアを施しても痛みはすぐに戻るでしょう。まずは、セルフケアでも効果を持続させることが出来る状態まで持っていく必要があります。
同じ姿勢を長くとらない
整体の効果を持続させ、自分でのケアで必要な事は、1つの姿勢しか取れない状態ではなく、前にも後ろにも左右にもいける柔軟性がある状態や同じ筋肉を使いすぎないことが必要となります。猫背姿勢になってもいい、時には身体を反らせたり、長時間筋肉を使いすぎているのであれば、こまめに休息をいれたり、筋肉が緊張し固くならない状態を作る事が持続させるために必要なことだと考えます。つまり長い時間同じ姿勢を取るのではなく、時折姿勢変えたり、軽い運動することが必要となります。
最後に・・・
ここまで読んでくださったあなたは、体の痛みというメッセージを受け止め、治療院に行き、整体の効果を上げる方法って何だろうと考え出した時点であなたのケアは始まっています。治療家としてもとても嬉しいことであり、それに気がついたあなたは素晴らしいです。あなたにとって、そんな状態が理想的なのか、何のために治療を行っているのか理解し、それにあった治療やケア方法をお伝えいただけるような素敵な先生に巡り会えることを願っております。